都立入試英語 H31分割後期二次 第四問①
実際の都立高校入試の過去問を使って、どのように授業をしたかを紹介します。
H31分割後期二次の問題は、以下の東京都教育委員会のホームページで公開されていますので、そちらをご覧ください。
長文読解をパラグラフごとに大意を掴ませるという指導法は多いと思う。
例えばH31分割後期二次の第四問だと
- 両親を説得→留学に向けて準備
- 留学先へ到着。ホストファミリーに会う
- 学校へ初登校。自己紹介をする
- 英語が喋れず困る
- 図書館での待ち合わせに遅刻(3:15と3:50を聞き取り間違える)
- 野球に誘われる。気乗りしないけど行くことに
- 野球で活躍。みんなに励まされる
- 自信を取り戻す
のように、生徒とやり取りをしながら確認し、上のような板書をすることが多いだろう。英語のキーワードだけ拾って板書することもあるかもしれない。
これをグラフィックレコーディングにしたのが下の画像
グラフィックレコーディングにはいろいろなメリットがあるのだが
- 日本語の箇条書きと比べた時の、視覚的なわかりやすさ、情報量の多さ(特に登場人物とその表情の変化)
- 長文問題をわかりやすく解説しようとして、英語→日本語の訳読、また日本語でストーリーだけを教員が喋って終わってしまうのを防ぐ
- 低学力の生徒への問題演習時のスキャッフォルディング
都立高校入試問題の演習は、①問題演習(生徒が自分で解く)→②解説の2時間で行うことが多いと思う。
私は①問題演習②解説の両方で活用している。
①問題演習の時は、生徒が問題を解き始めて半分くらい時間がたったところから板書を始める。(慣れてくれば5、6分で描くことができる)
早く解き終わった組は各自で確認用にちらちら見ており、低習熟度で臥せっている子には「絵をヒントに、とにかく自分で解いてごらん」と声掛けをして回る。
英語を苦手にしている人でも、問2の時系列問題は絵を当てはめるだけなので、板書をみれば解けてしまう。
次回は②解説時の活用 について書きたいと思う。